「前世療法」と言うと一体何をイメージしますか?
うさん臭い怪しげなイメージとかオカルト的なイメージでしょうか。
最近はテレビや雑誌の影響で「催眠療法」や「前世療法」という言葉を耳にすることも
多くなってきました。 そもそも「前世」は存在するのでしょうか?
「前世」という概念についてそのとらえ方は人それぞれに違うと思います。
輪廻転生の考えが伝えられてきたヒンドゥー教、そうでなかったイスラム教などお国や
民族によって文化に差があるように個人の思想もそれぞれだと思います。
しかし、最近ではアメリカをはじめとした世界各国で、脳をアルファ波からシータ波、
つまり催眠状態にして潜在意識とつながりあらゆる治療に用い、その成果には今や各界からの
注目を集めております。
麻酔薬が開発される前はそのようにして手術などを行なってきた歴史もあります。
そして今はそうした方法のひとつに前世療法があります。
正直、私自身は前世が何だったのかということに関してはさほど重要視しておりません。
よく、「私が〜できない、苦手なのは前世〜だったから」とか、「今、恵まれていないのは前世に問題があるからだ」などと言う方がいらっしゃいますが、私はあまりその考え方に賛成ではありません。
もちろん、否定するつもりはありませんし、もしかしたら実際にそうなのかもしれません。
因果応報という言葉があるように。そして、それによって長年の問題を解決することができたという
経験は私もよく耳にしたりします。
ただ、ここで私が言っているのは、今、出来ない、うまくいかないということの問題を何の試みも
しようとせず、責任逃れをしてしまっているのであれば、むしろその事の方に問題があると
思うからです。
前世を誰か別の人物として捉え、責任を押し付けてしまっている人は少し考えてみるべきです。
問題やその答えはすべて自分の中に存在しているものだと思います。
セラピストである私を含め、周りの人たちはそのお手伝いをするだけです。
ここで、少しふたつの意識について触れてみようと思います。
顕在意識、潜在意識といった言葉を耳にすることはあってもそれが一体何なのか
よくわからないという方は多いと思います。
顕在意識というのは、目覚めて活動している時の状態で、善悪や常識などの判断を行う意識です。
それに対し、潜在意識というのは、リラックスしている状態や眠る前のうとうと状態で、
本人と他人との区別をつけたり善悪の判断をつけるのが苦手とされていますが、
すべての体験、経験が書き込まれており、一度書き込まれたことは忘れることがないという優秀な意識です。
そのふたつの割合ですが、実は、1:9の割合で潜在意識が支配しているのです。
しかし、大人になるにつれて起きている時間のほとんどを顕在意識が支配してしまいます。
つまり、善悪や常識といった判断をたった1割の氷山の一角である顕在意識が毎日行なっているのです。
それでは、残り9割の潜在意識が昼間活動中、何をしているのでしょう。
さぼっているわけではありません。 無意識の部分を司っているのです。
たとえば、通学や通勤までの道順、食事の仕方、あいさつ、着替えなどです。
それらは、潜在意識にすでに書き込まれているので意識しなくても行なえるのです。
私のこの療法では深いリラックス状態に入ってもらい、顕在意識ではなく潜在意識にアプローチしていくものです。潜在意識はすべてを知っています。
そして、その中でクライアントさんが何を感じるのかが重要だと私は思っております。
重要なのは、「前世〜だった」とか「〜をした」といったことではなく、そこからのメッセージ、
何を受け取るかだと思います。 深層の部分でのご自分との対話を目的としています。
もちろん、ただ単純に興味本位でもまったく問題ありません。「自分の過去世を知りたい」、「おもしろそうだからやってみたい」など。
実際、私がそうでしたので(笑) きっかけは何でもいいのです。
私の療法では、レイキヒーリングを取り入れながら行います。
(※当サロンは全ての宗教団体とは一切の関係、関わりはありません。)